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日本の昔からある怖い話、昔話を調べてみた

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日本の怖い話は、その独特の文化や歴史に根ざしたものが多く、世界中の人々を魅了してきました。ここでは、日本の代表的な怖い話をいくつかご紹介します。

目次

耳なし芳一

 

耳なし芳一のあらすじ

山口県にある阿弥陀寺(あみだじ)に、琵琶法師(ビワほうし)の芳一という琵琶の名操手がいました。

彼は幼少の頃から目が見えませんでしたが琵琶の腕は一流の腕前で、その美しい音色で多くの人々を魅了していました。

 

ある暑い夏の夜、芳一のもとに身分の高い方の使いの者がやってきて、琵琶の弾き語りが聞きたいと言われ、大きなお屋敷に通された。

 

そこで芳一は、壇ノ浦の合戦を演奏しました。

すると、大勢の人のすすり泣く声が聞こえてきて、しばらくすると、女の声が聞こえてきた。

 

「今宵より三夜間、弾き語りをして聞かせてほしい。またこの事は誰にも内緒にするように」

 

と告げられ、芳一は約束を守ることにしました。

 

朝に和尚は昨夜の不在を問い詰めた芳一が何も話さないため、夜にこっそり抜け出した芳一を寺尾に尾行させました。

 

芳一は安徳天皇のお墓の前で琵琶を弾いており、和尚は芳一が平家の亡霊に取りつかれていると悟り、芳一の身体中に経分をかいて『 誰が話しかけても絶対に声を出してはならない 』と言い聞かせました。

 

その夜にまた、亡霊が芳一を迎えに来たが経文に守られた芳一の姿は亡霊には見えなかった。

しかし、和尚は芳一の耳にだけ経文を書き忘れてしまった為に亡霊には耳だけが見えており、迎えに来た証拠にと芳一の両耳をもぎ取って帰っていきました。

 

その後は両耳はなくなってしまったものの、霊に取りつかれることもなく芳一の琵琶の評判はどんどん良くなり、いつしか『 耳なし芳一 』と呼ばれるようになりました。

 

 

雪女

 

雪女は、日本の民話に登場する妖怪です。

雪深い山奥に住む、美しい女性の姿をした幽霊といわれています。

雪女は、旅人を道に迷わせたり、凍死させたりすることがあるといわれています。

また、雪女のキスをされた者は、その美しさに魅了され、永遠に雪女の世界に囚われてしまうとも言われています。

雪女の物語は、日本各地に数多く存在します。

その中でも、最も有名な物語は、江戸時代に成立した「雪女」です。

この物語は、武蔵国のある村に住む木こりの青年・巳之吉が、雪女のお雪に恋に落ちるという物語です。

 

雪女のあらすじ

 

ある冬の夜、茂作と巳之吉の猟師の親子は、いつものように山に入って木を切りに出かけました。しかし、吹雪に見舞われ、山小屋で一夜を過ごすことにしました。

 

 

 

親子が寝ていると小屋に女の人が入ってきて、茂作に息を吹きかけはじめた。

すると茂作が凍り始め、どんどん凍り付いてしまいました。

茂作が凍り付くと、女は巳之吉のところへ行き息を吹きかけようとするが、若い巳之吉を見て

「お前は若いから命は助けてやるが、今日の事は誰にも言ってはいけない」

と言って出て行ってしまいました。

独り者になってしまった巳之吉にところに、とある雪の日の夜に、一人の美しい女が一宿を求めてやってきました。

女はお雪と名乗り、美しいお雪の事が巳之吉はすっかり気に入ってしまい、嫁に来てもらい共に暮らすことになりました。

吹雪の夜に、巳之吉は酒に酔ってしまい、お雪に父親の茂作が亡くなった夜の出来事を打ち明けてしまいました。

「あの時の女はお雪にそっくりじゃったなぁ」

お雪は自分がその時の雪女だと告げ、もうここにはいられないと言い姿を消してしまいました。

トイレの花子さん

 

 

 

トイレの花子さんは、日本の都市伝説・学校の怪談の一種で、学校のトイレに現れるとされるお化けにまつわる怪奇譚です。

トイレの花子さんの噂は、日本全国に広がっており、その姿や性格は地域によってさまざまです。

しかし、一般的には、白いシャツに赤いスカートをはいた、おかっぱの少女の姿で、学校の校舎の3階トイレの3番目の個室に3回ノックして、「花子さんいらっしゃいますか」と言うと現れ、トイレの中に引きずり込むという話がよく知られています。

トイレの花子さんの噂の起源は、1950年代に都市伝説として語られていた「三番目の花子さん」が原型だとされております。

当時、下町の学校では、トイレの花子さんの噂が広まり、多くの生徒が恐怖を抱いていたといわれています。

その後、トイレの花子さんの噂は、全国に広まり、学校の怪談の代表的な存在となりました。

トイレの花子さんの噂は、テレビや映画などのメディアでも取り上げられ、さらに多くの人々に知られることとなりました。

トイレの花子さんは、その恐怖の演出方法が独特です。

例えば、白いシャツに赤いスカートをはいた少女の姿は、日本社会における少女の象徴であり、その姿がトイレという不気味な場所に現れることで、さらに恐怖を掻き立てます。

 

ろくろ首

ろくろ首は、日本の民話に登場する妖怪です。

首が胴体から離れて浮遊したり、首が異常に伸びるという幽霊です。

ろくろ首は、首を伸ばして人を襲い、吸血をする。とありますが殆どの昔話では、首を伸ばして油を舐めたり、水を飲んだりと人を襲うものは少なく感じます。

ろくろ首の物語は、日本各地に数多く存在します。その中でも、最も有名な物語は、江戸時代に成立した「ろくろ首」です。

 

ある日、江戸の町に、与太郎という男がいました。

母親と二人暮らしの与太郎はある日、嫁さんが欲しいと伯父さんに相談しました。

伯父さんは、「嫁が欲しいならいい縁談がある。」といい、美人で年も若く評判のいいというお菊という娘の話を始めました。

「でもこのお菊には問題があって、丑の刻になると首が伸びて灯篭の油をなめるんじゃ」

「お前は一度寝たら起きねーから大丈夫だ!」

と縁談を勧められました。

 

与太郎はお菊に会うなり大変気に入りました。

与太郎とお菊は、すぐに結婚することになりました。

結婚後の夜、お菊は夜になると首を胴体から伸ばして外へ出て行ってしまいました。

与太郎は、お菊が首を伸ばしているところを目撃し怖くなった与太郎は、伯父さんの所へ走って逃げだしました。

 

 

「本当に首が伸びた!」

と伯父さんに伝えると、

伯父:「バカヤロウー!それを承知でいったんじゃねえのか!」

与太郎:「やっぱり家に帰っておふくろのそばにいた方が安心だー」

伯父:「お前のおふくろは、きっといい便りが聞けると首をながくしてまっているぞ!」

与太郎:「えっ!?おふくろも首を長くして・・・家にも帰れねぇ・・・」

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